私は2度の転職をすることとなり、生活環境からマルチワーク(多業)という観点を意識することになりました。その観点について参考にしているのは LIFE SHIFT という本です。
複数の仕事を持つということですが、農家では会社の仕事と家の田んぼの仕事の両方をやっているので、すでにマルチワークに片足を突っ込んでいるといえます。しかし、あくまで会社がメイン,農業は基本休日に行う(ゴールデンウィークなどはうってつけの田植え期間ですね),忙しいときには会社を1~2日休んでこなすといった対応が多いのではないでしょうか。年代によっては農業の比率がもっと多いかもしれません。
農家では、仕事+農業で「休日も農業するのが当たり前、平日でも天候に合わせて会社休んで田んぼの仕事するのは当たり前,休みなしで作業するのは農家の宿命」みたいな考え方が土着しているイメージがありますが、今時そんなブラックな発想は古いといえるでしょう。(と私は思っています)
最近はコロナウィルスの影響で業務量を削減している会社も少なくないと思います。そんなとき、家に土地がある(田んぼや畑がある)ことは農家の強みともいえますね。しかし、これからどんな試練(環境の変化)が起こるのか予想できませんが、逆に農家にとってつらい時期が来ることもあるかもしれません。
それらを考えると、ひとつの仕事をメインにしてそれに頼るよりは、複数の選択肢から選択できるような体勢であるほうが自由度があり、変化に対応できるのではないでしょうか?マルチワークはそういうスタイルでもあると思います。
言うのは簡単ですが、実行はなかなか大変です。私は現在3本の柱で考えています。しかし、未だ軌道に乗っていません。そんな状態なので年収は大きく減りました。3ステージ型の人生を歩んできてそれなりに積み上げた地位と給料は大きかったです。私はそれを捨てて現在苦しんでいますが、現在の期間は「投資」,きっと将来役に立つ(逆転できる)と思っています。定年を過ぎてからの長い老後に苦労しないように、マルチな活動ができるように努力しています。
参考までに、私のマルチワークスタイルは以下の通りです。
1)フリーランスの技術者として働く
正社員では時間的にもそれ以外にも縛られることが多いので、あえて正社員にはならず、自由な雇用契約をしています。それには、そんなわがままを理解してくれる経営者との連携が必要ですが、私の場合幸いにもそれを理解してくれる人とのつながりが身近にありました。また、会社の仕事以外に、県内企業の相談役としての登録,外部講習会の講師もやったりしています。
2)副業
私の場合はFXです。残念ながら今現在はまだうまくいってませんが、3本の中で一番の稼ぎ頭になると思っています。
3)農業
田んぼの仕事も応援していますがそれほど比率は多くありません。ただ高齢者の引退も増えてきているので今後少しずつ増えていくとは思います。私の場合はそれ以外に家で果樹を生産しており、そちらのウェイトのほうが多いです。収穫期は一番忙しいですが、意外と1年を通してやることがあり(薬の散布・草刈り・剪定・摘花など)時間的な負担もありますが、売上も大きいのでばかになりません。農業は、老後の「ボケ防止のための運動」程度にできればいいと思っていますが、意外と仕事量は多いです。技術者としてのスキルを生かして自動化とかAI導入とかで、次の世代が楽にできる体勢を少しづつ作り上げていきたいとは思っています。