MT4で、ひとつの画面に複数の時間軸のチャートを表示している人も多いと思います。チャート分析で、週足で引いたトレンドラインを下位足の日足や4Hr足にも引きたいことがあると思います。各時間軸のチャート毎に引いていくのは面倒なことです。そこで、ここではひとつのチャートに引いたラインを別の時間軸にも反映する簡単な方法について説明します。
このテーマをインターネットで検索すれば、それを実現してくれるインディケーターが出てくると思います。もちろん、それもありです。
私の場合、多くのチャートをひとつの画面に出して、かつ複数のテクニカルをマウントしているので(パソコンの性能が不足していることもあるかもしれませんが)画面を切り替えてから表示されるまでに時間がかかってしまいます。ただでさえ遅いのに、あらたにインディケーターを追加するとさらに遅くなることが懸念されます。フットワークを軽くするにはマウントするインディケーターは少ないほうが良いですよね。そこで、インディケーターを使わずに横テンするやり方を使っています。
簡単な方法です。一言でいえば、仮の定型チャートを使ってコピペする,ということです。以下に手順を説明します。
まず、メインとなるチャートにラインを引いたら、その情報をコピーします。
メニューの[チャート]→[定型チャート]→[定型として保存]
アイコンからも同じようにできます。
この例では、Buffという名前で保存しています(Buffを選択して[保存]ボタンを押します)。名前は何でも良いです。私は仮保存のときはBuff(Buffer=データを一時的に蓄えておく記憶領域の意)をよく使うのでそうしていますが、使いやすいようにリストの最上段にでるよう頭文字を0にしておくなどもアリかと思います。
これで引いたラインの情報がコピーされます。
次に、その情報を展開したいチャートをクリックして(アクティブにして)コピーした内容を貼り付けます。
メニューの[チャート]→[定型チャート]→[保存名(例の場合はBuff)]
同様にアイコンからでも可能です。
これで、選んだ時間軸にも同じラインが展開されます。
時間軸は複数あるので、この貼り付け動作を枚数分行わなければならないのは面倒ですが、そう頻繁に行う動作でもないので、これでも充分と思います。週足や日足のラインはコロコロ変わらないので、そういう不動の時間軸をメインとしておき、下位足に貼り付けるのが良いでしょう。逆に追加ラインをいっぱい引いてしまった下位足に貼り付けすると、コピー元のライン情報にリセットできます。
なお、使用しているインディケーターの情報も全てコピーされますので、もし時間軸毎にインディケーターやその設定値を使い分けているなら、残念ながらのこ方法は使えません。