各分野において、いろいろな研究会があるようです。私も、参加している研究会があります。それまで独学で勉強してきましたが、研究会に入って多くの人の意見を聞いたり、自ら発表したりすることで、成長の速度はかなり早くなったと感じています。どの固有分野においても、そういった研究会に参加することで、必ず得るものがあると思いますので、積極的に参加することをお勧めします。可能であれば複数の研究会に参加すると良いでしょう。
将棋界の研究会は、他とはだいぶ異なり、入会に審査があったりします。
「誰でもいい、ということになると、空気が濁るんです」
メンバーの集中力、会の緊張感を維持するためには、排他的と言われようと、メンバーは厳選しなければならないのです。それがないと、空気がだんだん濁り、活力の無い集団へと堕落していくことが多いのです。
それと比べて、一般の研究会は逆に会員を増やすような努力をしています。人が集まらないと会費も集まらず運営が厳しくなるという面もあるようですが、純粋に社会に貢献するために多くの人に知ってもらいたい、という意味もあります。
私は、品質工学という分野での研究会に参加しています。この分野の研究会は、その地方によって活動内容が異なり、初心者向けの講習会を中心に行っているところ,有識者の講演会が中心なところ、会員自社の事例発表を中心に行っているところと様々です。また、開催日は月1回にしているところが多いのですが、平日に行っているところと休日(土曜日)に行っているところに分かれます。会社から参加を指示されている人が多い研究会では平日に開催されることが多く、個人として勉強したい人が参加している研究会は休日開催が多いようです。
研究会を利用して成長するには、そこで自分の事例を発表することだと思います。座学や他人の事例を聴講することでも勉強にはなりますが、一番実力がつくのは自分の課題をウンウン考えることだと思うからです。自分のテーマと他人の話では集中力や身の入り方がやっぱり違うので、頭に焼き付くのは間違いなくこっちです。また、発表・説明の仕方の勉強になる,質疑応答への対応力の勉強になるというメリットもあります。
堅いことばかり書いてきましたが、研究会の後の食事会や飲み会なども楽しみのひとつ。私の参加している研究会は年に一度、一泊研修会という名のもとに、おいしいものを食べて飲んで温泉につかって泊まるという日があります。福井で開催したときの写真を添付します。研究会の貯金が十分あるので、いつもお得に食べることができます。