パラメータ設計を行うときの計算シートをダウンロードできるようにしました。
実験計画ワークシート
実験計画の概要を記述します。
テーマ名,基本機能,誤差因子,制御因子と水準を記入します。
誤差因子は、メインは劣化条件ですが、劣化以外に工程の誤差条件も盛り込みたいとき、
工程の誤差条件も記述すると良いでしょう。
また、割り付ける条件以外の固定した条件も記述しておくと、あとから振り返ったとき
どんな条件で実験をしたのか正しく確認することができます。
実験表ワークシート
実験計画ワークシートの制御因子と水準表に記入した値が、このワークシートの表に代入されます。
実験を行うときの手順書として使えます。
私もこの書式でプリントアウトして、実験を行うときのチェック表として活用していました。
計算表ワークシート
測定したデータを入力してSN比や感度を計算するワークシートです。
生データの入力は、横軸を信号,縦軸に誤差をとったマトリックスにしましょう。計算式を入力するときに頭を整理しやすくなります。特に、線形式Lを横に計算しておくと、各変動の計算がやりやすくなります。
書式はあくまで一例です。実験によって信号や誤差の数などが変わるので、計算式などは自分で入力してください。計算も自動でやってくれるソフトも市販されていますが、私は計算式の理解のために自分で入力することを勧めています。
例ように計算式を入れていくと、SN比の計算されているセルが数行とびになってしまい、
後からの処理が少し面倒になります。(1~18を縦に順に並べたいのに、値を参照するとき
1個1個「=セル」で指定しなければならない,18回やっても大きな手間でもないですが。。)
少しでも楽に処理できるよう、STEP COPY というマクロを準備しました。
セルN5に、計算式[=K7]と入力して、1行目のSN比を参照する式を入力します。カーソルをN5においた状態で、STEPCOPYのマクロボタンを押します。ミニウインドウで順に入力要求があります。何行毎か、何回くり返すかを入力します。例の場合は4行毎で17回です。マクロを実行することで、N5の下に各行のSN比を参照する計算式が代入されます。
要因効果ワークシート
要因効果図を作成する計算式が入ったワークシートです。このまま使用しても良いし、先ほどのページに計算式の部分(C2:AM18など)をコピーして貼り付けても良いです。絶対参照を付けていないので、別のワークシートの別のデータに貼り付けても大丈夫です。コピペだけですぐに要因効果図を作成することができます。また、グラフには最適条件,比較条件,最悪条件が○□△で表示できるようにもしてあります。不要なところは後から削除すれば良いでしょう。
このワークシートで簡単に計算とグラフ作成ができますので、ご活用ください。
なお、確認実験は3条件にしています。(普通は2条件です)
この部分は私のこだわりで、確認実験は回数が1回なので、たまたま再現性が良くなった、
ということがあるかもしれません。より信頼性の高い確認をしたいので、私は3条件以上で
確認実験を行うようにしています。その考え方は品質工学会のスタンダードではないので、
標準的な2条件で良いと思えば、不要な部分を削除してご活用ください。