マーケットの魔女・目の前の急騰急落にだまされるな

マーケットには魔女がいる。私はこの魔女に何度か痛い目に合わされている。
今回はちょっと小説風に書いてみました。

そのとき私は、USD/JPYのLONGポジションを保有していた。75MAに頭打ちされ下落するような雰囲気もあったが、21MAが上昇方向だったので、BREAKして上昇する可能性に期待した。

ここで妥協していれば100Pipsほどの利益が出ていたが、最近何度か失敗した(早くEXITしたために大きな利益を逃したことが何度かあった)ことから、少し粘ってみることにした。しかし、それが間違いだった。。。
一晩超えて、やはり75MAはBREAKできず、少し下げていた。ここでも少し悩んだが21MAが上向きなので、もう少し粘ろうと思った。それが波乱の幕開けになるとも知らずに・・・。なんと午前9:30ごろ、急落してきた!「この勢いは下落に向かう!」と思った私は、ぎりぎりまで上げたSTOPにかかる寸前でポジションを見切り(EXITして)、保有していたものの2倍の枚数でSHORTポジションをとった。いわゆるドテンである。しかし数分後、価格は急騰し、あっという間にマイナスポジションに変化。損切しようにもできない状況になってしまった。(損切りするには損失が大きくなりすぎた!)チャートの流れは、とても下げそうにないが、下げる可能性もありそうに見える。早めに損切すべきかどうか迷いながらチャートを見ていた。しかしだんだんと怒りがこみ上げてくる。口惜しさと情けなさでギューッと目をつぶって手を握りしめた後、改めてチャートを見ると、チャートが笑っていた。さながら魔女のように、ひややかに無力な人間の失態を、あざ笑っていたのだ。「魔女だ、魔女が笑っている。マーケットの魔女が笑っている・・・」私は心の中でそう嘆かざるをえなかった。

利食いと損切りのテクニック に書いてある!以下抜粋。
この男(マーケットさん)は,毎日自分のところに駆け寄ってきては「株を買いましょう」「売りましょう」と勧めてくる。しかし、ほとんどの場合、無視すべきだ。彼は正気でないのだから。マーケットさんは、時々ひどく落ち込んで株を売りましょうと申し出てくるものの、とるに足らない価格を提示することがある。そのときこそが買い時だ。またあるときは熱狂的になりすぎて、あなたの株にとんでもなく高い価格で買いたいと申し出てくることもある。そのときこそが売り時だ。残念なことにマーケットさんの気分は感染しやすい。大多数の人がそれに感化されてしまい、マーケットさんが熱狂しているときに買い、落ち込んでいるときに売ってしまう。これこそやってはならないことだ。手仕舞い計画を書き出してからトレードに取りかかるおかげで、あなた自身はマーケットさんから過剰な影響を受けずにすむ。(中略)ポジショントレードでは、リアルタイムで動いている画面をみるのは逆効果だ。リアルタイム画面を見ていると、必ずといっていいほどポジションから振り落とされる。ちょっとしたシグナルが目に入って早めに撤退してしまい、大きなトレンドを狙っていたにもかかわらず、それを取り損ねてしまうのだ。

読んでいたし、知っていたけど、体にしみこむまでに何度失敗しないといけないんだろう。ルールがしっかりしていないから、踊らされてしまうのでしょうか。もしスキャルピングで狙うなら、急騰したらSHORTのタイミングを狙う,急落したらLONGタイミングを狙う,こういった体験(スキャルピングの実践)も必要なのかもしれません。