一般的な2人で指す将棋を「指し将棋」といいます。それに対して、相手側の玉(ぎょく)だけが存在して攻め方の手順から始めて詰みまでもっていく,正解がひとつしか無い「作品」を詰将棋と呼びます。
詰将棋には、その性質上2種類に分類され、①主に実践の練習用としてのもの、②芸術指向のもの、があります。
①は実践に現れてきそうな形(囲い)や手筋が多い。
②はその芸術の方向性でも分類があり、初形が何かの形,詰み上がりが何かの形,手順に趣向がある,合駒に趣向がある,長手数・・・などなど
②のような作品を集めた雑誌に「詰将棋パラダイス」というのがあります。マニアックなほど詰将棋解図に強くないと購読できない雑誌ですね。私も以前購読していたのですが、本に載っている全ての作品を1ヶ月以内に(月刊誌なので)全て解くことができませんでした。解くことよりも自分の作った「作品」が掲載され、それを解図した人たちの感想を読むのが楽しみでした。そのへんは、「マニアックな人にしか伝わらない芸術」といって良いと思います。そんな詰将棋マニアたちのことを面白く紹介した本が「盤上のパラダイス」です。
私は詰将棋作家として少しだけ作品を作りました。ここのコーナーでは過去に作った作品を紹介したいと思います。