確率が一番、続いて勢い、最後に運

また「人間における勝負の研究」からの言葉ですが、この確率・勢い・運の順は、いろいろと役に立ってます。

一番は「確率」です。結婚できるできない,といった問題を例にすれば、いつかなんとかなるだろう、と気楽に構えていてもチャンスはきません。そういう場に出向かず休日も家にいたり単独行動していたりしてては、まず確率が限りなくゼロに近い。だから、私は結婚していない部下に「結婚したいなら、まず確率を増やせ。合コンするとか婚活パーティにいくとか、ネットでもいいし、とにかく確率が無いとダメだよ」と言ってきました。私自身も同じようにやってきたので、経験からくるアドバイスです。それでうまく付き合うことになったら次は「勢い」の番です。ここぞという勝負時に仕掛けられるかどうか、ですかね。最後にうまくいくかどうかは「運」次第。

「勢い」は、ゴルフでいえば「弱いパットは入らない」というのと同じような意味です。確実にカップにボールを近づけるには、わずかに届かない程度の力加減のほうが良いかもしれませんが、届かなければ100%入りません。外して遠くまで転がり過ぎる可能性があっても強くカップインを狙えるのが「勢い」のあるパットです。

勢いは、攻めだけでなく、受けにおいてもいえます。トレードでむやみにEntryするのは勢いではなく無謀,チャンスがくるまでじっと待つ,「待っていろよ、ここに来たらすぐにEntryしてやるからな」と虎視眈々と狙うのも勢いのある待ち。また思ったのとは逆の方向に動いて損切りになったとき、その流れをみて反対と思っていた方向に伸びそうなとき逆Entryできるのも勢いがあるときですね。勝負に対する執着心「絶対に損した分を取り返してやる」という執念が無いとできないことですが、逆上してEntryするのではなく、冷静に反対方向に伸びるか見極めることができるのは、勢いのある戦い方です。

勢いが無いときは、損切りになったときショックを受けて「また負けた・・・」と落ち込んで、積極的な戦いができなくなる状態になります。しばらく怖くてENTRYできないかもしれません。でもその前に確率はどうだったか、が大切です。運なんてその先の先ですね。