昔よく寿司屋に飲みに行ってました。ぜいたくしているわけでなく、三流寿司屋(失礼)で安価な刺身をつつきながら飲むだけなので、そんなに高くはないです。そこのマスターが将棋好きで、飲んでいるときに何度か指したことがあります。近所では強いほうらしいのですが、初段には至らないレベルでした。当時私も若かったので、わざと負けてあげることができず、いつも勝ってましたが、そんなある日、マスターが「いくらなんでも10回やれば1回くらい勝てると思う」と言ったのに対し「将棋は実力の世界だから10回戦っても10回俺が勝つ!」と言い放ったから大変。10番勝負がはじまりました。もちろん1日に10番戦うわけではなく、飲みに行ったときお客さんが少なく時間が取れたときに指すだけですが、いつもお客さんが少なかったので、だいたい行けば一局指しました。私の8連勝までいったころには、「今日9戦目やる?」と聞いても「いやっ今日はちょっと・・・」とお茶を濁されるようになりました。客さんは少ないけど、気持ちが乗らないということで。。。その後残り2局を指すことは無く今に至ります。適正な駒落ち(ハンデキャップをつけるということ)にすれば勝ったり負けたりできたと思うのですが、マスターはそれをかたくなに拒んで「絶対平手で勝てる」といっていたように記憶します。気合いで勝てるほど現実は甘くないってことを手厳しく教えすぎてしまいましたね。カウンターで友達と詰将棋を作ったことも思い出に残ります。思った以上の 好作 が誕生しました。今は住む場所も変わってしまい、長らくそこには行ってませんが、まだ営業していたらいつか行ってみたいと思っています。