藁谷(わらがい)を使った左義長

1月初旬から中旬頃になると各地で左義長が行われます。
私の地元では20軒前後の部落単位で左義長をおこないますが、私の属する部落では昔ながらの伝統を守って藁谷(わらがい)を使って左義長を作っています。
竹で骨組みを作り、内部に燃やせるものを入れ、外周を藁谷で包みます。

藁谷(わらがい)を作ることも伝統の引き継ぎになっていますが、指導者の方もだんだん高齢になってくるので、引き継げるときに覚えておかないと途絶えてしまいます。(すでに途絶えてしまったところも多数ありかとおもいますが)左義長に限らず藁谷を作りたいけど作り方がわからない、という人のために、製作手順を以下に示します。何かの一助になれば幸いです。

1)まず、藁谷の長さ分の縄を準備します。
  通常は2広半(手を左右に広げた長さが1広で、その2.5倍分)です。

2)藁谷を作るときは、一束ごとに引っ張るとしっかりするので、縄の片方をどこかに縛り付けて
  引っ張れるようにしておきます。

3)作り始めは、まずひとつかみ量の程度のわらを縄で縛ります。

4)次の手順のために数本のわらを引き出しておきます。

5)新しいわらを横に置き、先の束の中からわらを引き出します。
  この引き出したわらは、次の束を縛るときに使うものです。

6)手順4)で引き出しておいたわらで、縄に絡ませて縛ります。
  (縛るといっても、縄を一巻きした後に新しい束の下にくぐらせるだけです)

手順5)~6)を繰り返してどんどん繋げていきます。
7)最後に縄とわらを結んで完成です。

完成したら、海苔巻きのように巻いて保管します。